日英同盟締結以後、英国から情報が多くもたらされるようになった日本に、発祥したばかりのボーイスカウト運動が紹介されたのは明治41(1908)年のことです。
乃木将軍は、同40年1月31日から殉死される大正元(1912)年9月13日まで学習院長(第10代)を務め、「質実剛健」をモットーとした青少年教育に打ち込まれましたが、いち早くボーイスカウト運動の情報を得て関心を持たれ、明治43(1910)年、英国王ジョージ5世の戴冠式に明治天皇の名代として参列される東伏見宮依仁親王・同妃両殿下に東郷大将等と共に随行し、キッチナー元帥の紹介でロンドンのボーイスカウトの集会を視察されました。
帰国した乃木将軍は、学生・教員を前にボーイスカウト訓練について感激を以て講演し、その年の夏の神奈川県・片瀬遊泳では、ボーイスカウト式のキャンプを行っています。
この御遺志を継ぎ、当神社では昭和38年にボーイスカウトの団を創設、赤坂・青山地域において青少年の育成に努めてまいりましたが、平成13年4月に設立された東京連盟港第18団へ合同して発展的に解消し、より地域性を深めた港第18団の育成会員の一員として現在に至っております。
港18団の事務所は、発団以来、当神社社務所内に設置されており、財団法人ボーイスカウト日本連盟の研修を修了した指導者が常勤していますので、お気軽にお問合せください。